Billy Sheehan ギア紹介動画和訳 2015年11月 Premier Guitar
初出:2016年4月 別ブログで投稿
My Japanese translation of the Billy Sheehan (website) gear rundown video.
(The video has the Richie Kotzen part too. My Japanese translation is here.)
The original English video: Premier Guitar website & YouTube, November 4th 2015
Host: John Bohlinger
ビリー・シーン(英語発音シーアン)Billy Sheehan(サイト)ギア紹介動画の和訳です。
(同じ動画のリッチー・コッツェン Richie Kotzen の和訳も 投稿 しています)
動画:Premier Guitar サイト & YouTubeで2015年11月4日公開
聞き手:John Bohlinger
動画10:56- ビリー・シーン
画面右下の歯車マーク「設定」から自動生成の英語字幕を設定できます。
(自動生成の字幕は実際に言っている通りではない部分もあります。
訳者は聞き取った英語を和訳しています。しかし字幕も参照させてもらっています!)
※2015年10月のギア情報です。
This gear information is as of October 2015.
※ぢゃっくさんのブログ「ビリーシーンスタイル・ベースの探求」(2021年新装) をたいへん参考にさせて頂きました。ありがとうございます!
こちら や こちらです。他にも、ぢゃっくさんのご承諾を得てこの投稿内にリンクを置かせて頂いております。
John Bohlinger(以下JB):Premier Guitarのジョン・ボーリンジャーです。
The Winery Dogs(サイト)や、たくさんのバンドで活躍の伝説的ベースプレイヤー、ビリー・シーン氏と一緒です。
ビリー、ご参加ありがとうございます。
(訳注:The Winery Dogs アルバム2作目 "Hot Streak"(2015年10月2日発売)の北米ツアー中。
2015年10月20日(火)の会場テネシー州ナッシュビルのWildhorse Saloonで撮影)
Billy Sheehan(以下BS):ありがとうジョン。参加できてうれしいよ。
JB:まずはベースのことを聞かせてください。もう何年も使っているシグネイチャーモデルですよね?
(訳注:YAMAHA製ATTITUDE LTD 3(3の前に1, 2 もあり)2011年発売
BS:長いこと使ってるね!本当に。YAMAHAとの交流はもう……30年ぐらいかな。
JB:わあ!
BS:よくしてもらってるよ。で……これは(ATTITUDEの)ヴァージョン3のプロトタイプなんだ。
一般発売モデルも持っててライヴでは両方使ってるよ。実質的に同じ物だよ。
一般発売モデルのほうがちょっとタイトな感じがある。
これ(手にしている物)はプロトタイプとしてカスタムショップで手作りされたけど、他のは一般発売用の品質コントロールがされているよ。
JB:ではギター店でこのベースを手に取ったら、このプロトタイプより更にいい物かもしれないんですね?(笑)
BS:その通り。僕は普段は一般発売モデルを弾くけど、今はこのブルーのプロトタイプを持ってる。でも、どっちも同じ物だよ。
JB:長年を経て、ヴァージョン3は1、2と比べてどのように進化していますか?
BS:ネックとボディの接合方法が変わったよ。こういう角度(指2本で示す)でネジが2本入っていて、ネックをつかまえてソケットに向けて引っ張ってるんだよ。だからフレキシビリティが……
JB:そこで音の伝達が……
BS:うん、ネジをゆるめてみるテストというのをしたんだけどね、ネックが定位置に充分固定されてる状態で。
ネジをゆるめて演奏してみる。「すばらしい、いい感じだよ」。ネジを締めても、生き生きとした音が出た。音の伝達がきちんとされたからだよね、ここのソケットに、こう2方向に深く入ってるから。それで大きな違いが出ているね。
木材の人工的エイジング処理もしてあるんだよ。
(訳注:A.R.E. 処理 YAMAHAサイトのページ )
工程を知ってるんだけどすごいんだよ、こんな巨大マシンを木材ブロックが通って行って!(笑)
(訳注:シーン氏は2011年に浜松のYAMAHA工場でATTITUDE LTD 3の工程を見学!
「僕のベースを作っている日本のYAMAHAの工場へ行ったよ。処理と組み立ての過程すべてのビデオを撮影したよ」
動画(3:04頃からA.R.E.処理の工程) YAMAHAサイトのページ )
厳密に管理された時間、圧力、温度、熱、何でも、そういうのを掛けていくんだ。人工的に木材が年を経たようにするんだよ。
JB:では、その技術によって新品だけどヴィンテージ、ということが可能なわけですね。
BS:そう、まさにその通り。
JB:すばらしいですね。
BS:他のことも全部すばらしいんだけど、ストラトキャスター的な、1/4インチジャックの挿し込み口がここにある。
以前はSwitchcraft製プラグを使う必要があって、エンドピン(訳注:ギターやベースにストラップを取り付けるためのピン)みたいなところ(底部)に付けるから、プラグ自体はすばらしかったんだけど、本当にスッポリ抜けてしまう可能性があって、唯一の弱点だったんだ。ホットでヘヴィで汗だくになるようなロックンロールを弾いていると、プラグが抜けて即座に付け直さなきゃいけないというのが、ベースで唯一の問題だったんだ。
で、この今使ってるのはノーマルで標準的な1/4インチジャックで、挿し込むのはずっと簡単だし、何かちょっと接続が悪いなんてことがあれば、僕がクリーナーできれいにしてしまうよ。
JB:すばらしいですね。ご自身の楽器について、長年にわたり的確なリサーチと開発をしてこられたことがすばらしいです。
BS:どうも。
JB:本当によく磨きがかけられていて、とてもすばらしいです。
BS:僕が思うに……「楽器の細かいことは気にしない」と言って、店頭でギターを買ってそのままショウをやる人もいて、それはそれですばらしい!けど、僕は本当によく作り込まれた楽器を手に入れているからね。
昔は楽器の手入れをしてくれる人なんていなかったし自分でやるしかなかった。だから僕はフレットの手入れや音階バランス調整を学んだし、フレット交換以外なら全部できるよ。フレット交換はまだやったことがないんだ。でも他のことは全部やるよ。
JB:では、ツアー中もご自身で楽器のセットアップをされるのですか?
(訳注:英語 set は現在形も過去形も同じなので、シーン氏は過去の話だと思って答えた模様↓)
BS:そうだよ。
JB:それとも、ジェフが……
(訳注:シーン氏と長年一緒に仕事をしているギター&ベース・テックのジェフ・マラード Jeff Mallard さん)
BS:ああ、僕はやらない、やらない。彼が準備をしてくれるよ。
JB:あなたがご自身でやる準備というのは、音階バランス調整とか、そういった諸々のことですよね。
BS:そう、そう、そう。そういうことは大いにやるよ。自分で弦の張り替えもたくさんやったことがあるし、そうするとベースと波長が合ってくるんだ。誰か他の人がやってくれた場合、ベースに何か僕の知らないことがあるという感じがする。
でも今回のツアーでは時間がタイトだし、ジェフが親切に僕の弦を張り替えてくれてるよ(笑)
JB:ええ、でもそれが職業ですよね!(笑)なるほど、すばらしいお話ですね。
ところで、あなたは大いにエフェクトの駆使者ですよね。
BS:そんなにエフェクトは使ってないよ。エフェクトといったら2つ……
JB:たくさんの音色の駆使者じゃないですか!言い替えるなら……観ていると、いろんな音色が山のように出てきて、すごく……
BS:(ストラップを気にしつつ何か小声で言う)
そう、いくつかヴァリエーションはあるよ。でも基本的にはシンプル化してきてるんだ。
ネックポジションのピックアップは、すごくディープな音用で……
(訳注:YAMAHAサイトの こちらの図 で WOOFER PICKUP とある部分。
※下図は位置を示す赤枠を入れさせて頂いています。
YAMAHA製、シーン氏と共同開発したオリジナルのウーファー(低音域用)ピックアップ)
(演奏)
というわけで、これはすごくディープな音色。
それから、このプレシジョンベース的なピックアップは高周波の音用。
(訳注:YAMAHAサイトの こちらの図 で MIDDLE PICKUP とある部分。
※下図は位置を示す赤枠を入れさせて頂いています。
DiMarzio製ビリー・シーン シグネイチャーピックアップDP146 Will Power Middle)
音が大きいから落とすよ。(アンプのノブを回す)
(演奏)
ディストーションがかかっていたのを全部切ると……(カメラに写っていない床にあるスイッチを足で操作する)
(演奏)
だから、このクリーンな音は常にあるわけだよ。そこにディストーションを加えて……(足でスイッチを操作)
この音にはクリーンも含まれているんだ。
それから、こうすると(ベースのノブ3つを全部回す)3つめの音色が加わる……
(演奏)
ディープで、アナログ的で、重厚な低音域を得られる。
JB:わあ!
BS:というわけで、本当のエフェクターは、そこに1つだけフットペダル(Morley製ABY pedal)があるのがそれだけど、ディストーションのオン/オフだけだよ。
JB:ああ、すばらしいですね。面白いと思うのは、ネックポジションのピックアップが拾っている音を聞くと、オクターバーを掛けたかのようで、サブトーンも……
(訳注: サブトーン = 他の音に合わせて出される、より低くやわらかく厚みのある音)
BS:うん、すごくディープだよね。オクターバーを置いている理由もそういう音を出すためだよ。
(演奏)
これを持ってるんだ……(EBS製OctaBassのボタンを押す)
(訳注:エフェクターボード全体があとで写り、下記に画像があります↓)
(演奏)
実際にショウでは使ってないんだよ。
JB:オクターバーがオフだったとしても、オクターブ違いの音が聞こえてくるようですよ。
BS:うん、ディープな音だから、ええと……
JB:音色に含みがあるというか……
BS:Gibson製EB-Oベースとか、Hofner Beatleベースみたいだね。
そういうネックポジションピックアップを搭載していて、'60年代や'70年代には本当にポピュラーだった。
使っていた人を何人か知ってて、Grand Funk Railroadのメル・サッチャー Mel Sacherの写真を見たんだけど、ネックポジションにEB-Oベースのピックアップを載せてた。
僕が最初に使っていた古いプレシジョンベースも、クローム製のEB-Oピックアップを載せてたんだ……
(訳注:最初に愛用していたベース(愛称「ワイフ・ベース」)について
シーン氏のサイト(旧)のページ ぢゃっくさんのブログご投稿 )
JB:今もそのベースをお持ちですか?
BS:うん、もちろん、持ってるよ。
JB:すばらしいですね。
BS:クロゼットに入ってる。いやいや、そんなことはないよ(笑)
それで、これまたおかしな話ではあるけど、こういうエフェクターをショウでは全然使わないんだ。
一晩の間に1回たりともこのボタンを押さないんだけど、でも、これを持っていて……
(Electro-Harmonix製 micro POG のボタンを押す)
(演奏)
もし使いたければ、両方……
(EBS製 OctaBass のボタンを押す)
(普段は使わないエフェクターを使用したレアな演奏!)
その気になれば、本当にクレイジーな演奏も可能なわけだけど、ショウではやらないし、こういうエフェクターを使ってないんだ。ここまで来て何かに触る時間がそんなにないからね。
JB:なるほど。しかし、すごい!その音色が!他のところで演奏されたことはないでしょう!(笑)
(訳注:17:02頃、後ろのほうにスタッフさんが見に出てきているのが写っていますね!)
BS:3ピースバンドだから音色の幅を広げられる。リッチーのギターソロや演奏や歌が乗るための土台補強やコードに厚みを持たせようとすることが主な目的だからね。
JB:そこがあなたの演奏ですばらしいところです。あなたのベースはリズムギターのようでもあり、あなた独自のやり方でリードを取ることもあり……
BS:'70年代に(ニューヨーク州の)バッファローにいた頃、3ピースバンドで演奏してきたからそうなったんだ。
King Crimsonの "Schizoid Man"("21st Century Schizoind Man")を演奏してたんだけど、僕はあのソプラノサックスのトリルを演奏したものだよ。
(演奏)
レコード通りの細かいところまでやろうとしてたんだ。
(The Tubesの)"White Punks On Dope"や、(Kansasの)"Carry On The Wayward Son" や、Deep Purpleの "Burn" や、楽器演奏力を要求される曲をたくさんやってたよ。
それで、低音域用のピックアップが常に準備万端だったから、そういうピッキングで表現するようなことができたんだ。
だから、言ってみれば、それと似たことを今The Winery Dogsでもしているわけだよ。
JB:それから、あなたはVan Halenより先にもうタッピングをしていたと思うのですが……
BS:'74年に始めたよ。ビリー・ギボンズ Billy Gibbons がやるのを観たんだ。こんなふうに……
(演奏)
(見たときの自分再現)「何だあれはーー!!??」
みんなお互いを見て「今の見た!?ネックに触って音が出たぞ!」
YouTubeで見ると面白いよ。間違いないと思うんだけど、Van Halenがとても有名になる以前はこんなこと(タッピングの動き)する人なんてまったく見ることもないし、こんなところ(ネック)に(ピックするほうの)手なんかない。いつでもずっとこう(ピックするほうの手はボディの上にある)だよ。
だから、タッピングはそれはもう本当に大きな変革だよ。
Van Halenがやっているのを聴いたときはショックだったな。自分の得意芸だと思ってたからさ、なんてね。
もちろん彼(エディ・ヴァン・ヘイレン)は自分で始めたんだよ。驚くべき彼独自の技だよ。彼のものだ。
JB:でも、ベースで初めてタッピングを世に広めたとなると、それはあなたですよ。タッピング満載のプレイを見せてきていらっしゃいます。
BS:そう言いたまえ(笑)
JB:わかりました、ここで言いますよ!(笑)
さて、では……こちら(エフェクターボード)を見ていきましょう。あなたのペダルボードについてお話し頂けますか?
BS:もちろん、いいよ。
まず、なんで床に置いてないんだよ、っていう疑問があるだろうね(笑)。僕の経験からこうなったんだ。
床に置くと *ケーブルをステージ前方へ伸ばして、また後方へ(アンプへつなぐために)伸ばさないといけないし、
(*修正前「コード伸長や終演後の片付けが大変だし」 2017年4月7日(金)修正
ご教示:Sadaさん ありがとうございます)
僕はそれほど音色を変えたいわけでもない。だから、*これを踏む必要がないんだ。
(*修正前「これを床に置いといてつまずきたくないんだよ」 2017年4月7日(金)修正
ご教示:Sadaさん ありがとうございます)
それで……エフェクターどうしを近くにまとめコードは短く、ギュッとシンプルに。
何より、床でつまずいたり飲み物をこぼしたりする物が1つ減る。
僕の個人的な考えであって、クレイジーなのはわかってるんだけど、僕はこうしてるんだ。
メイントーンの中心はこの EBS製ディストーション(ビリー・シーン シグネイチャードライブ )だよ。
このペダルは大成功で、EBSの人たちはとても喜んでるよ。確かこれはEBSのペダル売り上げ歴代2位で、この商品のことでEBSに毎日メールが来てるんだよ。
(訳注:EBS製ビリー・シーン シグネイチャードライブはその後モデルが更新され、
2016年に Deluxe が登場。ぢゃっくさんのブログご投稿
2019年に Ultimate が登場。EBSサイトのページ(英語) )
BS:ここ(上部右から2番目の "LEVEL" ノブ)でディストーションを切ると、まっさらな、ノーマルで基本的な昔ながらのベースのクリーン音になるよ。
どんなディストーションでも盛大に掛けたければできる。ハイゲイン、ローゲイン、トーン選択もここで好きなようにできるよ。
コンプレッサーが内臓されてる。それからループ用の接続部がある。これは先端がスチール製のプラグ。
クリーンチャンネルのループがあって、ディストーションチャンネルのループもある。
クリーンチャンネルは *予備的にもう1系統つなげてあるんだ。
(*修正前:redundantly を抜かしていました。2017年4月7日(金)修正 ご教示:Sadaさん ありがとうございます)
クリーンがクリーンすぎるから、ちょっとダーティな音も欲しいんだけど、「1つのクリーンチャンネルを通しながら、ちょっとダーティな音も得るには何を使ったらいいかな?」と考えたら「同じ物だよ!」というわけで、もう1個積んだ。
EBS製シグネイチャードライブはそんな感じだよ。で、この(1つめのEBS製シグネイチャードライブの)アウトプットからの音は、このすばらしい Keely製Compressor Pro に行く。これは発売されたばかりだよね。
JB:はい、出たばかりですね。
BS:本当にプロ仕様のボックス型オーディオコンプレッサーだよ。実際、慣れるのには少し時間がかかった。オーディオコンプレッサーといったら、もっと……長いこと、プロ用のオーディオ機器といったら運搬用のラックがいくつも連なるような物を使ってたからね。使用者に優しい品物って全然持ってなかったんだ。だから、これでまた本当にプロ用のオーディオコンプレッサーを使い始めて、本当に手さぐりで使い方を覚えていったから、時間がかかったんだ。本当によくできている製品だね。
で、ここ(Keeley製Compressor Pro)からは、ノイズリダクションをする iSP Decimator(iSP Technologies製 Decimator)につながってるよ。普段は必要なくて、バックに特別な映像画面があるとき用だよ。
(位置を示すため矢印を入れさせて頂きました)
それから、低周波の音を切り取る Crossover(ROLLS製SX21 Tiny Two-Way Crossover)に行く。
これがあるから、サウンドがすごくすっきりするんだ。
(演奏)
微細な音、周波数300や250より下の音は消える。僕のベースソロではそういう周波数の音は本当に鳴らさないんだ。
誰かがPAを通してツイーター(高音用スピーカー)から音楽を鳴らしてるのを聴いたら「ひどいな!他の方法でやれよ!」ってなるよね。(高音だけでなく)他の部分も加わると「おお、よし!」ってなる。低周波も入るとギャップを埋めてくれるからね。それに似てるね。
JB:そういうふうにちょっとでも分離すると何もかも際立ちますね。
BS:そう、音を濁らせる低周波を別のところへやってしまって、なくなってるからだよね。
基本的にはウーファー(低音用スピーカー)とツイーター(高音用)の関係と類似してるね。
1つだけのトランスデューサー(変換器)だと一度にたくさんの周波数を扱えないから2つに分けてクロスオーバーさせることで、より効率のいいサウンドシステムにしてる。
それとまったく同じでもないけど、それが、ここ(SX21 Tiny Two-Way Crossover)で主にやっていることだよ。
それから POG(Electro-Harmonix製 micro POG)も持ってる。
さっき言ったようにあんまり使いはしないんだけど、すばらしいよ。
(Eventide製)H910 harmonizerも使ったことがあってすばらしかったけど、これも同じぐらい良くて本当にすばらしいオクターバーだよ。Electro-Harmonix製品は大好きなんだ。本当にすてきだ。
それから、これもさっき言ったように(EBS製)OctaBassも持ってるけど、
(位置を示すため矢印を入れさせて頂きました)
この両方(micro POGとOctaBass)とも公演中にスイッチオンする時間がない。
それから Voodoo Lab製PEDAL POWER(2 PLUS)。すばらしい、盤石の堅実さを持つ製品で、これなら間違いなしだ。
(位置を示すため矢印を入れさせて頂きました)
それから、このCompressor(Keeley製Compressor Pro)は、低音の独立したアンプにつながっているピックアップ用。それ専用のコンプレッサーを置いてるんだ。
JB:すばらしいですね。
BS:これが僕のペダルボードだよ……
JB:(持ち上げていたボードを戻しながら)慎重に降ろして、と……
BS:それから、ワイヤレスの送信システムを使ってるよ。(LINE 6製G50)
新製品を手に入れようとしてたんだけど、僕がロサンゼルス(訳注:この当時在住)を出発する頃にはまだ発売用の物が出てなかったんだ。だから前の製品で、たぶん次のツアーでは新しいのを使うよ。
JB:はい、LINE 6製品の音はすばらしいですよね!
BS:うん、すごいよ。新製品について、僕はLINE 6社の人たちとミーティングして、クールだと思ったことを伝えたんだ。そう思ってるのは自分だけじゃないかと疑いながらミーティングに出席してたんだけど、彼らは僕が言ったことを全部やってくれたんだ。
JB:すばらしいですね!
BS:すばらしいよ!本当にすごいことだ。
JB:LINE 6の方々が聞いてくれるというのはすてきですね!
(訳注:LINE 6が「聞く」ことに関する会社なので、という意味もあると思われます)
BS:まさに!すばらしい会社だよ!とても好きだ。
で、すべてはこの Hartke製LH1000 を通る。HA5500 を使ったこともあるけどね。
これは高音域用(最上段のアンプを示す)、下のは低音域用。(2段目のアンプを示す)
ツアーしてると同じアンプをいつも手に入れるのは難しいけど、これは本当に常に手に入りやすい。
大元のボリュームコントロール以外は何も調整しなくていいぐらいだし、
ほぼFender製みたいなインプットステージ。
そして1,000ワットもある巨大なサウンドパワー。完璧!
JB:この3つのうち、いくつを動かしているんですか?
BS:(最上段のアンプに触れて)高周波用
(2段目のアンプに触れて)低周波用
(3段目のアンプに触れて)ペダル用だよ。ベースペダルね。
JB:わあ!
すると、ほぼ3,000ワットですね(笑)
BS:それでウィスパー的な音も出してるけどね!
でも(3機使用の)良いところは、ヘッドルームをたくさん得られることなんだ。
(訳注: ヘッドルーム = アンプに入力された音量と、そのアンプで処理できる音量の上限との間の余裕。ヘッドルームが少ないと音がゆがんでしまう)
1,000ワットのアンプでウィスパー的な音も出して、25ワットのアンプぐらいのところまで絞るんだ。
でもステージでの音量は……きみはサウンドチェックのときにいたよね?ステージの音量は大きいままだろう。
JB:PAの音は、はい、本当に大きかったですね。
BS:低音域は全部115(Hartke製HyDrive 115スピーカー)から出てくる。
(カメラに写っていない範囲の、アンプ真下のスピーカーを指さす)
高音域も(別の)115から出てくる。(下段右のスピーカーを指さす)
それから、こっちの115も最近加えたんだ。(カメラに写っていない範囲の、下段左のスピーカーを指さしていると思われます)
バランスコントロールをいじって上げたり下げたりしてるよ。
ここ(アンプのラックに載せてあるエフェクターボード)で変化をつけていろんな雰囲気を出せる。
特にこういう(高くハミングするような声)フィードバックを得たいときには大いに役立つよ。
それから、昔、JBL製K130やK140スピーカーを持ってたこともある。アルミ製ダストキャップ付きの。
このHyDriveスピーカーにも、それとちょっと似たアルミ部品があるんだ。
僕はHartkeから来たキャビネットをあけて……って僕は昔から、新しいギアを手に入れるといつもあけて中を見るんだけど、本当に正しく組み立てられている。正しいネジ、正しいスピーカー用ボルト、適切な配線、品質コントロールがすばらしいよ。
JB:すばらしいですね。サウンドチェックの間、あなたの音は全体的に行きわたっていて、でも威圧的なほど大きいということもありませんでした。
BS:すばらしいね。それが目標で、僕はみんなに音を聴いてほしいんだ。
レコーディングやプレイバックのときも、通常とても静かに鳴らしてるんだ。弾きながら楽々、話ができるぐらいだよ。
(ここでドカドカとドラムが鳴りだす)
レコーディングセッションをしているときにね。静かなほうが簡単なんだ。
って、そう言ってる後ろでドラマーが吠えてるね(笑)
JB: ビリー、あなたが身につけてこられたことを知ることができました。
お時間を割いて話を聞かせてくださって、どうもありがとうございました。
BS:ありがとうジョン。(握手)こちらこそ楽しかった、楽しかった。どうもありがとう。
JB:ご成功おめでとうございます!新バンドも大好きです。
BS:どうもありがとう。とても感謝してるんだ。すごくうまく行ってるよ。どうもありがとう。
JB:スーパーバンドとは全体的にいつも恐ろしいものですが、このバンドは本当にうまく行っていますね。
BS:全員、お互いに一緒にいることを楽しんでるよ。ステージの上にいる時間も楽しんでるし、ステージの下にいる時間も楽しんでる。これも重要なことなんだ。
JB:ええ、その通りですね。最高にすばらしいバンドですよ。
BS:どうもありがとう。
JB:すばらしかったです。ではこれで、ビリー。それじゃ、さよなら!
BS: またね!